敷地内に池を作っても良いでしょうか?

敷地内に池、風水の家づくり専門家の意見は「水には気をつけて!相談しましょう」

山根先生のお話
最近の宅地は狭いので、庭がない家というのも少なくありません。玄関のドアを開けると、すぐ目の前が道路、という家がありますが、これはよくありません。道路というのは、色々な人が行き交う場所で、色々な気が乱雑に漂っています。その道路との境界をつくるのが「庭」です。神社にも、参道がありますが、この空間を「明道(みんどう)」といいます。
さてこの庭につくるものですが、水物には注意しなければなりません。昔から日本では、水神様といって、水そのものをあがめてきた教えがあります。そのため、方角を間違えると大変なことになりますし、一度堀ったものは取り返しがつきません。
触らぬ神に祟りなしといいますが、水物には触れないようにすることをおすすめします。既にあるものでしたら、むやみに処理してはいけません。相談してください。
池や井戸、庭木などと風水の関係性
古くから日本の家には、水を得るために池や井戸を設け、庭には梅や栗など果物のなる樹木を植えた住まいが各地にありました。最近はガーデニングブームで、小さな池やビオトープを設けている家も多いのではないでしょうか。
こうした敷地内に設けるものについても、風水では先人の経験にもとづいた教えが含まれています。
池や井戸は方位に注意!
「風水」という字にある通り、風水と水は切っても切れない関係にあります。人が生きていくうえで水は絶対に必要なものですし、風水でも水は重要な要素の一つと捉えているのです。
風水では「水は財を生むもの」とされます。これは、川のように流れている水があるところでは物流(水運)などが発展し、商売に適しているという考えから生まれたものだとされます。
池や井戸も、地下水など水の流れが生じているものなら問題ないといえそうです。ただし、池や井戸が敷地のどの方位にあるかよって変わってきます。
東か南東が吉相、鬼門・裏鬼門は凶相
風水で最高の土地といわれるのが、東西南北の各方位を4人の神様が司る「四神相応の地」です。このなかで、「東にはきれいな川が流れている」のがよいとされています。東は水との相性がよい方位なのです。
東は太陽が昇る方位でもあります。池や井戸を設けると湿気がこもりやすくなりますが、ジメジメした悪い気を朝日のパワーが和らげてくれると考えられます。
また、南東も水との相性がよいことから、池や井戸を設けるなら東か南東がおすすめです。金運アップをはじめ、全体的に運気がアップするとされます。
逆に、池や井戸を設けないほうがよいとされるのが、鬼門(北東)と裏鬼門(南西)。気の流れが激しいため、水物があると落ち着かない生活になるといわれます。太陽の光も当たりにくい方位ですから、湿気がこもりやすく不衛生な環境になります。
また、北は苦労が絶えず、南は争いごとが絶えないとも。西だと金運を無くすとされますので、池や井戸を設けるなら東か南東がベストといえそうです。
池や井戸が住まいや健康に影響を与えることも
池や井戸を設けることで、その敷地内にある建物や住んでいる人に、あまりよくない影響を与えることがあります。
例えば湿気。湿気がこもりやすい土地では、建物の劣化を早めたり、住んでいる人の健康に悪い影響を与えたりすることがあります。
また、管理がきちんとされていないと蚊の発生源になることも。「きれいな水は吉、淀んでにごった水は凶」と風水でも指摘しています。不衛生な環境にならないよう、きちんと手入れすれば問題ないでしょう。
このほか、小さな子どもが池に落ちてケガをする、水面に反射する光で目を悪くするなど、水物を設ける際にはさまざまな対策が必要となります。
庭木は大きな樹木を植えないことがポイント
庭に花や木を植えたいと考えている方も多いと思います。
陰陽学で花は陽です。よいエネルギーをもたらし、家族を幸せにしてくれるとされますので、ぜひ検討しましょう。
一方、木は陰陽学では陰になり、とりわけ家よりも背が高くなる樹木は植えないほうがよいとされます。家よりも木のほうが大きいと、その土地の主は「人」ではなく「木」になってしまいます。主は家であり、その家の主である人間であるべきでしょう。それを、大きな木が隠してしまうことで、幸せのエネルギーを吸い取ってしまうと捉えられます。
現実的には、大きな木を植えると手入れが大変です。手入れが行き届いているうちは外見上も問題のない家であっても、大きくなりすぎて手入れが届かなくなると、うっそうとした陰鬱な感じになります。そんな家には、あまり住みたくないという教えでもあるのです。
「近くには山や高いものがあるとよい」と風水ではよくいわれますが、こうしたことからも敷地内に木を植える際は、低木のものを選ぶようにしましょう。
方位によって適した木を植える
木にも、方位によって問題ない樹木、悪い樹木(凶木)があります。一例を挙げると、以下の通りです。
北 | 常緑樹はよし。北の冷気を防ぐ大樹なら、さらによし。赤い花の咲く樹木は凶木。 |
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東 | 桜や梅、ネムノキは吉。白または黄色の花が咲く樹木は凶木。 |
南 | 高い木でなければ良し。白い花の咲く樹木は凶木。 |
西 | クチナシ、ニレ、カシの木などは吉。凶木は、赤い花の咲く樹木および常緑樹。 |
なお鬼門(北東)には、木を植えないほうがよいとされます。日影ができることで湿気がこもりやすくなり、建物や人に悪い影響を与えるので注意しましょう。
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監修紹介
NPO法人「幸せな家づくりの研究会」理事長 山根 維随
「家族を守る家」のつくり方をお教えします

もくもく村創始者
NPO法人「幸せな家づくりの研究会」
理事長 山根 維随
自身のシックビル症候群の経験から、住まいと健康との関係に興味を抱き、住宅事業に参入。化学物質による健康被害のリスクが少ない、自然素材の無添加住宅を提案しています。実体験で感じた、「家族が幸せに暮らすには、風水を取り入れることも大切」という考えのもと、風水の観点から見た土地の鑑定を含めた、「良い土地」探しから請け負い、「家族が幸せになれる家」のプランニングまで総合プロデュースしています。
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もくもく村(株式会社アンジコア)

https://www.mokumoku-mura.com/
株式会社アンジコアは、健康で幸せな家族のための家には風水も重要であると、風水を用いて設計した家づくりをしています。そのアンジコアが運営する「もくもく村」は、「健康で幸せな家族の在り方、暮し方・住まい方」を提案したいという想いから設立された、健康住宅に特化した住宅展示場です。場内には、天然素材のみを使用した、風水設計の無添加住宅など6棟を展示。漆喰や無垢、その他の自然素材が持つ心地良さを体感できます。
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