選んではいけない土地、買ってはいけない土地とは?
風水の家づくり専門家が考える買ってはいけない土地とは?
山根先生のお話
家を建てるのを避けたい、できれば建てないほうがいい場所を紹介します。
- 空き家の周囲(空き家には良くない空気が溜まりやすい、しかも空気の入れ替えもしない)
- お寺、お墓、葬儀場、病院のそば(働くのはよい)
- 大きな道路、線路のそば(交通量が多い狭い道路も含む)
- 川や池のそば
- 堆積層(砂浜、砂州、埋立地、干拓地、中洲、扇状地など)
改善できる場合もありますが、改善できないものもあります。各ページにて詳細を説明しますが、これら以外にも、一般的には良いとされている角地も、私はお勧めしません。しかし素人判断は危険です。ぜひ、ご相談ください。
一般的に風水で買ってはいけない土地と言われている条件3つ
一般的に、日当りや風通しが悪く、土砂崩れなどの自然災害のリスクが高そうな土地は、誰もが避けようとするでしょう。
風水の観点からも、こうした土地は「買ってはいけない土地」として教示されています。
このほかにも風水では、運気が下がるといわれる「買ってはいけない土地」の条件があります。そのうち、いくつか紹介しましょう。
日当りや風通しが悪いのがいけない
風水で重要なポイントとなる要素の一つが「太陽の光」です。太陽の光にはエネルギッシュで、人を活発に行動させるパワーが含まれています。風水では、太陽の光や風が「生きるエネルギー」や「よい運気」をもたらすとされます。日当りや風通しが悪いと、それが受けられません。太陽の光を受けにくい日当りの悪い土地だと、積極性に欠け、精神的にも不安定になるなど健康への影響も心配されます。なお、日当りがよいからといっても西日には注意。沈む太陽には負のパワーが働くとされています。
また、風はよい気をもたらすアイテムの一つ。風通しの悪い土地だと、気も滞りがちになり運気を逃すといわれます。湿気がこもりやすい土地ですから、住む人だけでなく建物にも悪い影響を与えることが懸念されます。
土地の形がいびつなのがいけない
風水では「四角形の土地(矩形)」が、もっともよい土地の形とされています。これは、八方向から流れてくる異なる気をバランスよく受け止めるという考えから。三角形の土地や旗竿地、コの字状やL字状といった変形地だと、気をバランスよく受け止められず運気を逃すといわれるのです。
変形地だと、建物の形にも影響を与えます。重心のバランスから考慮すると、建物も四角形のほうが地震などの自然災害に強く、建設コストも抑えられます。建物を土地の形にあわせようとすると、重心バランスが崩れ、強度を増すための建設コストアップなど無駄な要素が増えてしまいます。
周囲より低い土地がいけない
「高低差は、気の流れを崩しやすいところ」というのが風水の考え。とりわけ、接している道路や隣地など周囲の土地よりも低いところは、悪い気がたまりやすいといわれています。
実際、こうした土地には湿気がたまりジメジメとした環境になりがち。建物の土台の腐朽や、結露・カビなどが生じやすいといったデメリットがあります。また、大雨の日には道路の水が押し寄せてきたり、車の排ガスが流れ込んでくるという懸念も。
周辺よりも低い土地は、盛り土などをして同じ高さに嵩上げするなど改良する必要がありますが、それが難しい場合は避けたほうがよいでしょう。
買ってはいけない土地を選ぶとどんな問題が発生する?
風水の家づくり専門家から見て「ここは危険」と感じる土地の住民に、不幸な出来事が連続するという話は、意外と多いです。
「風水は占いや迷信」と思われている方はたくさんいらっしゃると思いますが、ここで紹介するケースは、そんな凶相の土地で起きた実話です。
中古物件を購入したBさんのケース
某自動車メーカーでトップセールスマンだったBさんが、念願のマイホームを購入したのが5年前。その家は中古物件で、土地面積は60坪もありました。
場所は、T字路の突き当り。その反対側も道路に接しており、すぐ隣は空き地でした。坪単価は周辺よりも安く、破格で購入できて喜んでいたBさん。このときから、人生の歯車が狂い始めます。
Bさんが引っ越して間もなく、母親が突然他界します。さらに、これまで勤めていた勤務先とのトラブルでBさんは退職。トップセールスマンという実績を生かし、新しい会社へすぐに入社できたものの、その会社では契約を一件も取れずに三カ月で退職。その後も、職を転々としながら定職に就けない日々が続きました。
このような状況ですから、夫婦仲も悪化。ついには離婚してしまったのです。
実は、不幸な出来事が起きたのはBさん宅だけではありませんでした。真向かいには60代の夫婦が住んでいたのですが、その家のご主人も2年前に新築を建てたばかりだというのに他界したのです。
風水的に凶相が並ぶ土地が原因の一端
実は、Bさんが住んでいる土地は、風水で見ると最悪のところでした。
まず、T字路の突き当りについて、風水ではこのような土地を「路殺(ろさつ)」といいます。ここには、邪気が家に向かって槍のように突き刺すと考えられ、「仕事運が悪くなる」「夫婦喧嘩が絶えない」などとされます。まさに、Bさんの境遇と同じです。
次に、土地の前後に接している道があるところを「劫背水(こうはいすい)」とよび、風水ではこれも凶相。「目上の人からの信頼を失い、出世が断たれる」などといわれます。これもBさんに当てはまるでしょう。
さらに、Bさん宅の隣は空き地になっています。方角的には高齢者にとって凶の方角に空き地があり、これがBさんの母親や真向かいに住んでいた方に不幸があったと考えられます。
後で判明したのですが、Bさん宅の以前の家主であった夫婦も、離婚していていたのです。同じ土地に住んだ人が、同じ運命をたどる。悪い土地に住むということは、こうしたことが起きやすくなるという典型的な例です。
風水で一般的に悪いと言われる土地とは?
Bさんの事例では、風水で「買ってはいけない」とされる条件がいくつもありました。こうした土地もレアなケースですが、価格が安いからといって購入してしまうおそれがあるため、注意しないといけません。
このほかにも、風水では買ってはいけないとされる土地の条件がいくつかあります。代表的なところを、列挙しました。
張り・欠けのある土地
コの字状の土地のように、一部が欠けている土地は凶相。気の通りが悪くなるといわれ、欠けている方位によってさまざまな不運が起きるとされます。
旗竿地
旗の部分に家が建ち、竿が部分で接道している旗竿地。周囲を建物に囲まれているため、日当りや風通しが悪く、気の流れもよくないといわれます。
三角地
変形地のなかで、風水的にもっとも凶相が強いとされるのが三角形の土地です。都市部に多い三角地が、なぜ凶相なのでしょうか。
神社・寺が近くにある
最近ではパワースポットとして有名なところもある神社や寺。近隣の土地ならそのパワーを授かれると思ったら、大間違いです。
墓が近くにある
墓地の近くは負のエネルギーが強く、悪い気が漂いやすいといわれます。万一、墓地の近くに住んだ場合の対処法もいくつか紹介します。
敷地内に池や井戸がある
一部の解釈では、敷地に池や井戸を設けるのは好ましくないといわれます。しかし、方位によっては問題がないともいわれます。
T字路の突き当り(路殺)にある
道路はよい気を運んでくるもの。しかし、T字路や袋小路の突き当りにある土地は路殺とも呼ばれ「あたりが強く周囲から攻撃される」などといわれます。
カーブの外側にある(反弓路)
カーブが始まるところにある土地も、T字路の突き当りと同様に邪気が向かってくるとされ、精神的な病にかかりやすいといわれます。
監修紹介
NPO法人「幸せな家づくりの研究会」理事長 山根 維随
「家族を守る家」のつくり方をお教えします
もくもく村創始者
NPO法人「幸せな家づくりの研究会」
理事長 山根 維随
自身のシックビル症候群の経験から、住まいと健康との関係に興味を抱き、住宅事業に参入。化学物質による健康被害のリスクが少ない、自然素材の無添加住宅を提案しています。実体験で感じた、「家族が幸せに暮らすには、風水を取り入れることも大切」という考えのもと、風水の観点から見た土地の鑑定を含めた、「良い土地」探しから請け負い、「家族が幸せになれる家」のプランニングまで総合プロデュースしています。
山根氏が講師の家づくりセミナーは、風水だけではなく、素材の話から住宅ローンの話までの充実した内容を無料で聴講できる人気のセミナーです。
もくもく村(株式会社アンジコア)
株式会社アンジコアは、健康で幸せな家族のための家には風水も重要であると、風水を用いて設計した家づくりをしています。そのアンジコアが運営する「もくもく村」は、「健康で幸せな家族の在り方、暮し方・住まい方」を提案したいという想いから設立された、健康住宅に特化した住宅展示場です。場内には、天然素材のみを使用した、風水設計の無添加住宅など6棟を展示。漆喰や無垢、その他の自然素材が持つ心地良さを体感できます。
風水の理論を取り入れた住まいも、こちらの展示場で体感できます。
モデルルームのほか、子どもたちが自然のなかで遊べるアスレチックや遊歩道、園内で採れた野菜を使ったレストランなども完備し、週末を中心に多くの方が訪れています。